Node Affinityを利用してPodをノードに割り当てる

このページでは、Node Affinityを利用して、PodをKubernetesクラスター内の特定のノードに割り当てる方法を説明します。

始める前に

Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:

作業するKubernetesサーバーは次のバージョン以降のものである必要があります: v1.10. バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください: kubectl version.

ノードにラベルを追加する

  1. クラスター内のノードを一覧表示して、ラベルを確認します。

    kubectl get nodes --show-labels
    

    出力は次のようになります。

    NAME      STATUS    ROLES    AGE     VERSION        LABELS
    worker0   Ready     <none>   1d      v1.13.0        ...,kubernetes.io/hostname=worker0
    worker1   Ready     <none>   1d      v1.13.0        ...,kubernetes.io/hostname=worker1
    worker2   Ready     <none>   1d      v1.13.0        ...,kubernetes.io/hostname=worker2
    
  2. ノードを選択して、ラベルを追加します。

    kubectl label nodes <your-node-name> disktype=ssd
    

    ここで、<your-node-name>は選択したノードの名前で置換します。

  3. 選択したノードにdisktype=ssdラベルがあることを確認します。

    kubectl get nodes --show-labels
    

    出力は次のようになります。

    NAME      STATUS    ROLES    AGE     VERSION        LABELS
    worker0   Ready     <none>   1d      v1.13.0        ...,disktype=ssd,kubernetes.io/hostname=worker0
    worker1   Ready     <none>   1d      v1.13.0        ...,kubernetes.io/hostname=worker1
    worker2   Ready     <none>   1d      v1.13.0        ...,kubernetes.io/hostname=worker2
    

    この出力を見ると、worker0ノードにdisktype=ssdというラベルが追加されたことがわかります。

required node affinityを使用してPodをスケジューリングする

以下に示すマニフェストには、requiredDuringSchedulingIgnoredDuringExecutiondisktype: ssdというnode affinityを使用したPodが書かれています。このように書くと、Podはdisktype=ssdというラベルを持つノードにだけスケジューリングされるようになります。

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: nginx
spec:
  affinity:
    nodeAffinity:
      requiredDuringSchedulingIgnoredDuringExecution:
        nodeSelectorTerms:
        - matchExpressions:
          - key: disktype
            operator: In
            values:
            - ssd
  containers:
  - name: nginx
    image: nginx
    imagePullPolicy: IfNotPresent
  1. マニフェストを適用して、選択したノード上にスケジューリングされるPodを作成します。

    kubectl apply -f https://k8s.io/examples/pods/pod-nginx-required-affinity.yaml
    
  2. Podが選択したノード上で実行されていることを確認します。

    kubectl get pods --output=wide
    

    出力は次のようになります。

    NAME     READY     STATUS    RESTARTS   AGE    IP           NODE
    nginx    1/1       Running   0          13s    10.200.0.4   worker0
    

preferred node affinityを使用してPodをスケジューリングする

以下に示すマニフェストには、preferredDuringSchedulingIgnoredDuringExecutiondisktype: ssdというnode affinityを使用したPodが書かれています。このように書くと、Podはdisktype=ssdというラベルを持つノードに優先的にスケジューリングされるようになります。

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: nginx
spec:
  affinity:
    nodeAffinity:
      preferredDuringSchedulingIgnoredDuringExecution:
      - weight: 1
        preference:
          matchExpressions:
          - key: disktype
            operator: In
            values:
            - ssd
  containers:
  - name: nginx
    image: nginx
    imagePullPolicy: IfNotPresent
  1. マニフェストを適用して、選択したノード上にスケジューリングされるPodを作成します。

    kubectl apply -f https://k8s.io/examples/pods/pod-nginx-preferred-affinity.yaml
    
  2. Podが選択したノード上で実行されていることを確認します。

    kubectl get pods --output=wide
    

    出力は次のようになります。

    NAME     READY     STATUS    RESTARTS   AGE    IP           NODE
    nginx    1/1       Running   0          13s    10.200.0.4   worker0
    

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Node Affinityについてさらに学ぶ。

最終更新 June 20, 2024 at 12:44 PM PST: Sync changest from andygol/k8s-website (36d05bc8a1)